岩が切り立つ圧巻の風景:鋸山
from:スタッフ三浦
鋸。
おそらく多くの人はあまり見慣れない漢字だと思います。
これは『のこぎり』と読みます。
木をギコギコ切る時に使う道具、ノコギリです。
千葉県に『鋸山』という山があり、そこはゴツゴツ尖った岩がまるでノコギリの歯のようで、非日常的な迫力があるそうです。
ということで、2017年2月9日、ボスと2人で鋸山へ出かけてきました。
鋸山へ入る2つのルート
事務所のある埼玉県から千葉県へ向います。
鋸山のある鋸南町(きょなんまち)は東京湾に面する内房にあります。
走り慣れない首都高を、軽く煽られたりしながら変な汗をかきつつ走り抜け、アクアラインに突入、千葉県に入ります。
鋸山へ入るには、2つ方法があります。
まず1つは、鋸山ロープウェイで山頂に近い西口まで行く方法。
2つ目は車で山を登る方法です。
この日は朝からずっと雨が降っていて、天気予報を見る限りでは、このまま夜まで雨が降り続けるようです。
ロープウェイに乗ったところで、そこからの風景を楽しめそうな様子ではなかったので、今回は車で山を登ることにしました。
2つの駐車場
車で向かう場合、鋸山には2ヶ所の駐車場があります。
山頂に近い西口の駐車場と、ふもとの東口の駐車場です。
西口はロープウェイの駅近くです。
手っ取り早く山頂の景色を楽しみたいという人はこちらがオススメ。
と言っても山頂付近は階段がきれいに整備されておらず、そこそこ険しい道を登って山頂まで向かうことになります。
ちなみに、西口の駐車場へ向かうためには、有料の鋸山登山自動車道を通る必要があります。
通行料は1,000円で、駐車場の料金もここに含まれています。
ヘアピンカーブ&かなりの急坂ですので、車もドライバーもそれなりのガッツが必要かもしれません。
東口までの道は、通行料は無料、駐車場も無料です。
ふもとの巨大な大仏を見てから、頂上に向かってひたすら階段を登っていくことになります。
とにかく階段、階段、階段。。。
鋸山にはルートがいくつかあり、その中でキレイに整備された御影石の階段は、全部で2639段あるそうです。
体力に自信があって、千五百羅漢など全部見て回りたいという人はこっちがオススメです。
有料道路を通りたくない人もこちらがいいですね。
山頂付近の様子
今回僕らは有料道路を登って西口から入りました。
入るといきなり垂直の岩肌とご対面です。
鋸山は江戸時代に採石が行われ、ここで採れた石が靖国神社や早稲田大学に使われたそうです。
百尺観音は昭和41年に作られたもので、高さは100尺(約30メートル)。
交通安全の守り神とされています。
ここで上を見上げると、、、雨と霧でかなり神秘的なムードで分かりづらいかもしれませんが、
見えました、地獄のぞき。
しかしここから見上げて想像つきますが、まず地獄(下)は真っ白で見えないでしょう。
しかしせっかくやってきたので、あの突き出た部分まで行ってみようと思います。
ちなみに、僕は高いところが苦手なんですが、ブログで紹介するんだという妙な使命感のおかげで頑張れています。
山頂の展望台までやってきました。
地獄のぞきは目と鼻の先です。
相変わらず真っ白で眺めも何もありませんが、ここで気づきました。
下が見えないから高い場所でも怖くない!?
写真的にはアウトな天候ですが、僕個人的にはラッキーな空模様です。
さぁ、ついに来ましたよ。
あの突き出た岩の部分、地獄のぞきです。
ね、真っ白でしょう。
ここから先に進んでも、どうせ何も見えないでしょう。
収穫は何もないでしょう。
それならばここで引き返すのが高所恐怖症の賢明な判断です。
はぁ、、、真っ白なのにえらく怖い場所でした。。。
中腹からふもとにかけて
ここから山を下ります。
先ほどの百尺観音のあたりから下に行くと、そこからは千五百羅漢という、石仏ゾーンになります。
江戸時代に彫られた石仏が1553体。
首や手がもげていたり、ずいぶん傷んでいる部分もありますが、これだけの石仏が岩山の中にあり、厳かで神秘的な雰囲気があります。
日本一の大仏
千五百羅漢を見ながら山を下ってくると、最後に現れたのは、巨大な大仏です。
この石造りの大仏様は、薬師瑠璃光如来といい、実は日本一大きな大仏で、高さは31.05メートルあります。
鎌倉の大仏13.35メートル、奈良東大寺の大仏18.18メートルと比べると、その巨大さが想像できるでしょうか。
今回は雨天で山頂からの眺めなどは満喫できませんでしたが、季節ごとの花木も楽しめる鋸山。
天気の良い日に再チャレンジしてみたいと思わせてくれる、非日常感を楽しめる観光地でした。
【鋸山日本寺】
拝観料:大人600円
拝観時間:8時〜17時