ChatGPTが登場して以来、より顕著にAIが身近になってきた感覚がありますが人間の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
AIと言えばAdobeも結構力を入れているようで、最近バージョンアップしたPhotoshopでは「自動塗りつぶし」機能が強化されたともっぱらの噂で、じゃあちょっと試してみるかと軽くテストしてみました。
ちなみに「自動塗りつぶし」の一番多い用途は「対象物を消して馴染ませる」、要はフ●ちゃんのCMでよく見る消しゴムマジック的なやつでしょう。
まずはこの画像のベンチを消してみます。
細かく見ると道の分かれ方や草の増やし方に違和感があって草、といったところですがパッと見で全体を初めて目にした場合はおそらく気付きにくい程度のクオリティはありそうです。
もっともこの手の画像は一番誤魔化しやすいものでもあり、以前もこの程度のクオリティはあったのでもう少し複雑な処理をさせてみたいところです。
ということでお次はこちらの都市画像の中央のビルを消してみます。グラフィックと光が入っているので手動でやるのは相当面倒臭そうです。
煙が上がっているような消え方になってしまい、若干不穏です。
ここでちょっと設定をいじり、もうちょっと精細に塗りつぶしをお願いしてみたところ…
光の部分が丸くなり、ちょっとよくなりました。
またよく見ると範囲の下の方に他にない新しいビルが建設されていて驚きました。これは今までには無い形ではないでしょうか。
このまま使えるかと言われればちょっと厳しいような気はしますが、しかし今までの同様のツールからすればだいぶ綺麗になった印象です。
最後はこちらの人物画像。後ろのトレーナーを消してみましょう。
楽に人を消せればかなり使えそうですが、これまでのPhotoshopのイメージからするとおそらくあんまり綺麗には消せなそうです。逆に言えば進化していればここで差が出るはずです。
ちょっとした万華鏡みたいになってますね。例によってダメダメです。なんならちょっと気持ちが悪い増え方をしています。
そこで先程のビルのようにちょっと精細方向に設定を変えたところ…
あまり変わらず。
結局感覚としてはPhotoshopの「自動塗りつぶし」はさほど進化してないな、という印象でした。
きっともっと細かく設定をいじったり、範囲指定を何度かに分けて塗りつぶせば結果は変わってくると思いますが、ユーザーとしては「うるせえ楽に消させろ」が心の声なのでこれでは前とあまり変わりません。
割と最近のネット世論的には「Adobeすごい」論調が目立つんですが、長く使用している人間としては相変わらずIllustratorのバグが直されないどころかバージョンアップごとに「追加でバグれるドン!」と増やしてきたりするのであまり良い印象は持っていません。
たまに強制終了を食らったりしたときは、きっちりアメリカ本社の方でも理解できるように文字数制限いっぱいに英語で(自主規制単語)を入れてエラー報告しています。
きっと本社では「またクレイジージャパニーズから報告来たぜ」とか言われていることでしょう。
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