制約を超えるデザインアイデア
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制約を超えるデザインアイデア

毎月1回は記事を書けと言われているんですがネタがありません。

なのでまたもChatGPTにすがってみました。

普通だなぁおい!

ということでデザインについて考えていて思い出した話を。

大仰なタイトルですがそんなすごい話ではありません。釣りタイトルです。すみません。先に謝っておきます。

私は今、デザイナーとして働いていますが、元々はまったく関係のないジャンルの学校を出ていて、デザイン自体も特に興味もなく目指してもいなかったんですが、偶然入った会社で「やれ」と言われやるようになった結果、この仕事に就くことになった次第です。

そのためまさにOJTでデザインを学んだ(やらされた)んですが、その会社にはなぜか同じフロアにフリーのデザイナーさんがいまして、その方が“師匠”となっていろいろ厳しく教わったわけです。

なぜその方が同じフロアにいたのかを説明すると話が長くなるので端折りますが、まあ社長の知り合い的な感じでオフィスを間借りしていたようなイメージでした。

私から見たその方は「普段は面白いおっさんなんだけど厳しいときはマジで厳しい」タイプで、やらかした日にへとへとになって終電で帰ろうとしたときに「明日は始発で来い」と言われたりとか今の時代なかなか通らないタイプではあったと思いますが、とは言えズブの素人だった自分にとっては短期間でデザインを学ぶにはいい環境だったのかも知れません。ちなみにその方は俳優のベンガルに似ています。

当時私はとあるフリーペーパーの仕事をしていたんですが、その月は「美容院特集」を組むぞ、ということでその特集用の扉ページ(特集の最初に入る表紙のようなページ)を作るように編集長から言われました。

渡された素材は1枚の写真と店名のリストだったんですが、その写真はすごく素敵な写真だったものの、4分の1ページ程度の解像度しかなく、どうしたものかと非常に困りました。

※イメージ(フリー素材で再現)

解像度が足りていれば、全面に写真を入れて空いているスペースに文字を入れれば終わりなんですが、それをやろうとすると写真がボケボケになってしまって見るに耐えません。

かと言って他に素材もなく、また今ほどフリー素材を気軽に持ってこられる時代でもないので適当にそれっぽい背景を探すこともできません。ましてや入稿までに時間も無く、自分で素材を作るのも難しい。

そこで仕方なくベンガル師匠に相談に行ったんですよ。

当時ベンガル師匠は超売れっ子デザイナーで、ほぼ毎日会社で寝泊まりしていて休みはゼロ、家に帰れるのは月に2回程度という激務。相談に行くと臭い。

状況を説明すると「じゃあこれ俺作るから他の進めな」と言われました。

「マジすんません」とマジを強調しつつものの30分ぐらいであがってきたページはこんな感じのものでした。(あくまで再現です)

リストはChatGPTさんによる架空の店名です

ベン師が出した解決案が、「元の画像のトーンを落として拡大し、あえてぼかすことで背景にする」というもの。

このときものすごく衝撃を受けたことは今でも忘れません。

出来上がったページだけを見れば「そんなの普通じゃん」と思われるかもしれませんが、当時まだデザイナーになりたてだった自分にとって、「解像度が足りない画像1つでデザインを作る」という悩みをこんな方法で解決できるのかと目からウロコで、テクニックについて深く考えさせられた出来事でした。

  • 解像度が足りないことを逆手に取ってぼかす
  • トーンを落とすことで背景にしても違和感がなく、文字も入れやすい
  • 元の画像があるのでなんの画像なのかもわかる=背景に使われても違和感がない

むしろ「解像度が足りない画像を使って普通に見える」デザインを作った時点で勝ちというか、読者に「ああ画像が小さかったんだね」と気付かせずに見栄えの良いページを作る、その技術が流石だなと唸りました。伊達に臭くないぞと。

この経験で自分もつぶしが利くようになった…とは言えませんが、しかしアイデア一つで制約を超えられるという大きな学びになったことは間違いありません。そしてそれこそが経験なんでしょうね。

きっと。


おまけ

ドラえもんは環境に優しいライフスタイルを提唱しているらしい。


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ChatGPTでIllustratorのスクリプトが作れるか

話題沸騰中のChatGPTですが、面白そうなのでいろいろとくだらないことも含め触っています。

固有名詞について尋ねると自信満々にかなりの嘘を吹き込んでくるので油断なりませんが、プログラミングには強いとの噂を聞いたので、「もしかしてIllustratorのスクリプトとか作れるのかな?」と思い、試してみました。

「タムリン・トマソン」って何

大半が正しい情報なだけに、まったく知らない人がこれを読むと「へーそうなんだ」と思っちゃう辺りが危険です。

なお「本当に(ChatGPTを使って)ちゃんと作るぞ」という方にはもっと高度な使い方を研究している方がいるのでそちらの方を調べてみてください。

私はあくまで「とりあえず試してみてどれだけ使えるのか」という興味本位な使い方でどういう結果が出るのかを知るためのお遊びでやってみました。

────ここまで(記事を書くまで)のあらすじ────

昔からイラレにルビを振る機能が無いことを大変不満に思っていた男は、「ChatGPTならルビを振るスクリプトが作れるのではないか」と思い立ち、指示するも都度エラーに弾き返され、修正させても同じエラーの繰り返しで憔悴していた。

そのため男は初めから高機能なルビ振りスクリプトは諦め、汎用性の高い簡単な機能のスクリプトを作成させようと試みるのであった…。


ということでまず「仮の文字の上に仮のルビを配置する」形のスクリプトを書き出させてみました。

自動でこんなようなテキストを生成すれば目標達成
このコードをメモ帳に貼り付け、JavaScriptとして読み込ませた結果…
動いた!

前段で作らせたコードはどう修正させてもエラーになって動かなかったので、この時点でかなり感動です。

ちなみに私個人はごく初歩のコードなら理解できますが、今回はめんどくさいのでまったく中身を確認せずChatGPTが書き出したコードをただコピペして走らせるようにしています。

しかしご覧の通り、ルビが下側・左寄せになっているので、これを修正させましょう。

応答がこれで…
イラレに読み込ませた結果がこれ

ダメダメですね。センターにも来ていません。なのでもう一度、「わかりやすく箇条書き」にして、さらに「具体的な数字で指示」して修正させます。

するとこれが返ってきて…
イラレではこうなりました

惜しい! 下! 下だよ!

でもセンターになったおかげでだいぶルビっぽくなってきました。

相手はAIなので私と違い、何度修正させても文句を言いません。また直してもらいましょう。

文句を言わず働くAIの脅威
イラレで動かすと…

上に来ました。すごい!

ただ細かく見ると「3mm」よりも全然空いていたり、そもそも文字のサイズが級数ではなくポイントになっていたり(これのせいで空きが大きい可能性もある)とまだまだ改善の余地はあります。

しかしそれでも「ちょっと文章を放り込んだだけでIllustratorのスクリプトが作れる」というのは今までの面倒さとは雲泥の差です。

ChatGPTは指示の方法にもだいぶコツがあるようで、この辺りも検索エンジンの使い方と近いものがありますが、慣れればかなりいろいろなことができるのではないでしょうか。

ご参考になれば幸いです。


おまけ

お粗末にもほどがある

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InDesignのデータ結合でエラーに苦労した話

AdobeのInDesignには「データ結合」という機能があります。

私も詳しくはないので簡単な解釈になりますが、「別途用意したデータを読み込んで自動組版してくれる機能」ぐらいに捉えています。

こういったInDesignのファイルを用意しておき
別途用意したcsvファイルを読み込んで対応するボックスに当てはめる

使いこなせばかなりいろいろできそうですが、私は必要が生じてから調べるタイプのダメ人間なので、今のところは「宛名印刷のデータ流し込み」や「大量の画像を予め決めた場所に一括配置」ぐらいにしか使用していません。

ちなみにこの2つを組み合わせて、

1)Excelファイルから年賀状の宛名データを自動作成(100件なら100ページ)
2)作った宛名データを印刷用PDFに変換後、各ファイルを4連はがきに自動面付け(100ページを4面付け×25ページの印刷データにする)

といった流れで「あとは印刷するだけ」のデータを作成したりしています。

書くまでもないことですが、これをデータ結合機能を使用せずに作ろうとした場合、まず100件分の郵便番号をコピペし、同じく氏名〜会社名〜〜と全部繰り返してやっと宛名データが完成、さらにそのデータを印刷用のPDFにして1件ずつ貼り付け作業を100回繰り返してからようやく印刷ということになり、Magic Mouseの充電も保つか保たないかの緊張感溢れる戦いを余儀なくされることになります。

某ジョブズ氏が生きていたら激怒したのではないかと想像される充電中Magic Mouseのあられもない姿

このデータ結合機能なんですが、当初はエラーが多くなかなかうまく行かないことがありました。

というのも、最初に作ったデータを元に(コピーして)流し込むデータだけ差し替えて作ろうとすると、以下のようなアラートが出てくるんですよね。

これはきっと外部データ(Excelファイル)の問題だろうといろいろ隠しセルがないか等調べたりしたんですが実はまったく関係がなく、結論としてはInDesignの「ハイパーリンク」にコピー元の情報が残っていたために出るエラーでした。

そのため、以前のデータを流用してデータ結合をする場合は、毎回必ず最初にこのハイパーリンクをすべて削除してから始めるとスムーズに行くようになりました、というお話です。

同じようなエラーに首を傾げている方々の参考になれば幸いです。


────ここから余談────

InDesignの「データ結合」について検索すると、G○○gleさんによって私が以前いた会社のブログ記事が上の方に登場します。

この会社でとある案件を担当していた頃、ある定形ページのデザインを作ってデータの流し込みをオペレーターの方にお願いしたところ説明とはまったく違ったものが出来上がってきたことがあり、「そうじゃなくてここにこれを入れてここにはこれで…」と夜9時過ぎにもう一度はじめから丁寧に説明し、「なんで人の話聞かないかな…」と疲れながら誰も居ないフロアの自席に戻ると、当該案件のフォルダに「間違えちゃったぉ」とふざけた名前のフォルダに問題のファイルが放り込まれていて激怒したことがあるんですが、この記事を書いているのがその方でした。

疲れた心を的確に痛打する手練の所業(再現)

お元気そうで何よりです。


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まかせて!あんしんポスティング をスタートいたしました

近年、印刷通販会社がポスティング広告を出すようになり、ポスティング広告が身近になってまいりました。

基本的には「印刷」と「ポスティング」は別々の企業が行っています。
業務提携であってもポスティングは「手配り」である事にかわりなく、その配る人達を雇っているのはポスティング会社です。

そう考えたとき、通販印刷会社に頼んでいるポスティングが「本当に配られていますか?」という疑問が生まれます。
ポスティング会社はどこが行っているのか、明確にはされていません。

当社、日生企画はさいたま市密着で営業活動をしている、印刷デザイン会社です。
ポスティングを行うアドポストさんも同様、さいたま市北区で営業している地域のポスティング会社となります。

この2社がタッグを組み「まかせて!あんしんポスティング」という名前で、PRをスタートさせていただく事になりました。

さいたま市を知り尽くしている2社だからこそできるデザイン、印刷、そして正確なポスティングが可能になります。

ポスティングについては配布スタッフがGPSを持ち歩き、また配布マナーを守るアドポストさんが行います。
アドポストの丸井さんは「埼玉ポスティング協会」の代表理事を務めている方です。
https://www.saitama-posting.com/

また当社では、印刷通販ではできない「訪問による営業」を行っております。
さいたま市周辺という地域での活動を重点においておりますので、お客様の声をうかがいながらデザインを組み上げていく事が可能です。

この2社がタッグを組むことで、安心でき、効果のあるポスティングをご提供してまいります。

就労継続支援事業所に製作をお願いした飾り水引

お願いした経緯

企業として「福祉」という事にどのように関われるか。
考える機会はありましたが、関わる事が今までありませんでした。

たまたま社会保険労務士の方が運営する、障がいのある方へ働く場所を提供する事業所「てんとうむし上尾」さんを知りました。

なにか当社でもお願いできる事はないかと打ち合わせた結果、水引の加工を依頼することに。
小さな作業で申し訳ないですが、障がいを持つ方の就労支援につながればと考えました。

そして「ただ作った物を配ればいいじゃないか」という考えもあるとは思いますが、「作業をしてお金をもらう」という仕組みはしっかりとしていたほうが、やりがいや継続性を持たせる事ができると私は思っています。
小さな協力ではありますが、今後も継続して続けていけるように、当社でも努力してまいります。

加工した水引について

当社で販売している色水引を使用しています。
すべて手作業で行っていただきましたが、水引製作のプロではないので、少し形の悪いものもございます。
手作業で作った暖かみのある自然な形ということで、ご理解いただければ幸いです。

↓↓飾り水引はこちらでご購入いただけます↓↓

てんとうむし上尾

障害のある方へ働く場所を提供する埼玉県上尾市の事業所です。
様々な特性に応じて作業を提供し、その工賃を得ながら長く働くことができます。
皆さんが気持ちよく、安心して過ごせる場となるように配慮しています。

こういった方が活躍しています

精神疾患、知的障害、発達障害、難病などにより企業での就労が困難な方
(障害年金、手帳がなくても利用可能な場合があります。ご相談ください)

ご興味のある方は、ぜひてんとうむし上尾さんへ直接お問い合わせください。

まずはご連絡ください

紙印刷・その他印刷物・特殊印刷や、デザインのみのご依頼も承っております。お気軽にご相談ください。

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