アツいぜ劇場映画。
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アツいぜ劇場映画。

こんばんは。
安田という名の災禍(わざわい)です。
今週は予告通り、立て続けに観てきた映画4本を
軽くご紹介しようかな、と。
どれもまだまだ公開中だと思うので、
気になる映画はぜひ観に行ってみてください。
以下、鑑賞順。ちょっと長いです。
(各タイトルは勝手に公式サイトにリンクされてます)
1)ジャージー・ボーイズ
1960年台に活躍したアメリカのバンド「フォーシーズンズ」の
結成から離散までを描いたミュージカルの映画版。
109シネマズ菖蒲(モラージュ菖蒲)にて鑑賞。
原作がミュージカルとは言え、
いわゆる「ミュージカル映画」という感じではなく、
普通のドラマ映画として作られているので、
ミュージカル(映画)が苦手な人でも気にならないと思います。
監督はクリント・イーストウッド。さすがの作り。
私自身そうでしたが、「フォーシーズンズ」をあまり知らなくても
まったく問題がなく、まさか誰もが知っている、
日本人も山ほどカバーしている“アノ名曲”を作った人だとは…!と
むしろ新鮮な驚きもあってひじょーに楽しめました。
音楽の聞かせ方がうまい映画はやっぱり外しませんね。
老若男女、誰にでもオススメできるド安定作と言っていいでしょう。
2)アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜
「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティスの監督最終作。
21歳の時、父に「我が家の男はタイムトラベルの能力がある」と
聞かされた主人公が、能力を使って最愛の人を見つけ出そうとする
SFラブコメ風人間ドラマ。
ユナイテッド・シネマ春日部(ララガーデン春日部)にて鑑賞。
邦題のセンスが激ゼロだと思いますが、それはさておき。
リチャード・カーティスと言えば
「ラブ・アクチュアリー」はもちろんですが、
「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」の
脚本家としても知られていて、
個人的にラブコメを作らせたら世界一だと思っているわけですが、
今回もラブコメかと思いきや、そんな雰囲気は前半ぐらいで、
後半は家族を軸にした人間ドラマの色合いが濃くなってきます。
結果から言うと、今回連続で観た4本の中で一番良かった。
しかもダントツ。
後半、同じ能力を持った父とのやり取りが中心になってきますが、
これがもうとてつもなく素敵な内容で、
ちょっと人生観が変わるぐらいのレベルで突き刺さりましたね。
リチャード・カーティス作品らしい軽さと見やすさの中に、
普遍性のあるとても深いテーマが込められていて、
非常に受け取るものが多い映画でした。
そしてお父さん役のビル・ナイが超絶にイイです。
人類なら無条件で観ましょう。
正直、「グランド・ブダペスト・ホテル」を観た時には
「今年はこれ以上ないかもなー」と思ってましたが、
ここに来て甲乙つけがたい名作誕生。
あとは来月公開の、「嫁を質に入れてでも観ろ」でお馴染みの
クリストファー・ノーラン監督作品
「インターステラー」がどうか、ですね。
まあ嫁、いないんですけども。(ご存知)
3)記憶探偵と鍵のかかった少女
他人の記憶を観ることが出来る探偵が、
食事を摂らない少女の調査を依頼され、
次第に彼女の壮絶な過去に翻弄されていくサスペンス。
MOVIXさいたま(コクーン新都心)にて鑑賞。
マーク・ストロング主演という激シブなところが気に入って
観に行くことにしたんですが、
この手の「なんちゃって単館系(勝手に命名)」映画は
大外しの恐れもあるので内心震えながらの鑑賞。
でも結果、なかなか面白くてよかったな、と。
個人的にサスペンス映画は一番好きなジャンルなので、
その分いろいろあれこれ予想しながら観てしまうために、
実はオチの予想が当たってしまい、
その分大きな驚きもなかったために「なかなか」という
評価になってしまいましたが、
でも急に影から出てきてグサリ→アッー!
みたいな安っぽい展開もなく、
しっかり作られたいいサスペンスだと思います。
「少女」役のタイッサ・ファーミガの
若いのに妙に妖艶で怪しい雰囲気がお見事。
4)誰よりも狙われた男
名作「裏切りのサーカス」と同じく、
ジョン・ル・カレ原作のスパイ映画。
ドイツ・ハンブルグに不法入国した
イスラム過激派との関係を疑われる青年に
目をつけたスパイ組織が、
彼を泳がせてより大物を狙おうとするが…!
ユナイテッド・シネマ浦和(浦和パルコ)にて鑑賞。
今年亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンの
最後の主演作ということで観に行ってきました。
「裏切りのサーカス」もそうでしたが、
「ミッション:インポッシブル」や「007」のような
スーパースパイが大活躍するような話ではなく、
非常にリアルで地味な、生々しいスパイドラマです。
実際、劇中は殺しもセックスも無し、
そういう意味では家族で観ても安心…ではありますが、
まあとにかく地味。超地味。
もしこれを観た子供がいたとしたら、
寝なかっただけでスゴイです。
それぐらい地味で完全大人向け。
しかもかなり上級者向けの映画です。
説明もほぼ無し、のっけから周辺事情もよくわからないまま
リアルスパイの世界に放り込まれ、
セリフや表情から丁寧に情報を拾い集めて
脳内でじっくり話を組み立てる読解力が必要な映画ですが、
これがもう…好きな人にはたまらないわけで。
わかりやすい煽りやストーリーに飽き飽きしている人、
骨太の映画を求める人にはうってつけでしょう。
気持ち的にはお酒を飲みながら観たい感じの映画でした。
非常に味わい深い、良い作品です。
何と言っても(ファンとしての感情的な部分を除いても)
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が素晴らしかった。
本当に亡くなったのが惜しすぎます。
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ということで長くなりましたが、
軽く総括すると、

誰にでもオススメ → ジャージー・ボーイズ

サスペンス好きなら → 記憶探偵と鍵のかかった少女
映画とガチンコ勝負したいなら → 誰よりも狙われた男
人類ならつべこべ言わず観ろ → アバウト・タイム
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ということで、どれも面白くて
♪マンマン満足 一本満足 ハッ
と。
4本観たのに一本満足バーとはこれいかに、と。
チョコなのにへるてぃ、と。
安田
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